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学習プログラム 取材記録 取材日:2009/05/23
プログラム名 351.心を澄ませて♪“森の絵本づくりワークショップ”
プログラム登録者 A0813.みどりと絵本の企画舎Wind Note
目的 身近な自然を楽しみながら、世界で1冊の、手づくり絵本を作ります。
〈自然体験〉+〈創作〉=〈世界で1冊の私の絵本〉
 五月晴れの土曜日、長浜公民館が主催する「土曜学び座」で行われた、みどりと絵本の企画舎Wind Note 藪内秀美さんのプログラム「森の絵本づくりワークショップ」を取材しました。

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■□■ 講師の藪内さんはどんな人?
 絵本を自然の中へ持ち出して読んだり、絵本の中に自然を持ち込んで作ったりという、「みどりと絵本の企画舎Wind Note」の活動を、2000年頃からしている藪内秀美さん。
自然と絵本の関係についての思いを尋ねてみると、「体験の記録、自分への記憶に絵本を楽しめるといいなと思っています。ポケットに一冊の絵本を!!」という答えが返ってきました。
 絵本にピッタリの優しさが伝わってくる藪内さんです。
       講師の藪内さん
 
■□■ 集まったのは?
 会場の長浜文化芸術会館前に長浜小学校と長浜北小学校の1年生から5年生の児童40人あまりが集まりました。
       プログラムの概要を説明

 これから五感を使って、自然を体験し、感じたものを自分だけの絵本として表現します。
講師の藪内さんから大まかなプログラムの説明のあと、すぐ近くにある琵琶湖岸の公園に移動します。
どんな絵本を作るか考えながら行きましょうと促されました。

■□■ まずは、自然の中へ、そして葉っぱでジャンケン
 公園の中を5分ほど歩くと、一面芝生の琵琶湖岸。ここで葉っぱジャンケンのルールが説明され、お気に入りの葉っぱを一人3枚ずつ探してくる時間が設けられました。
      湖岸の公園で葉っぱ探し

 集めた葉っぱを手に2人一組になって、葉っぱジャンケンが始まりました。
大きな葉、細い葉、小さい葉、緑の葉、黄色く枯れた葉など、葉っぱジャンケンを通して、葉っぱにはいろいろな形や色があることに気づいたようです。
       葉っぱジャンケン

 使った葉っぱやそれ以外にも絵本の制作に使いたいと思う自然物を事前に用意した袋に入れて会場に持ち帰ります。

■□■ さあ、絵本の世界へ!
 絵本づくりへのみんなの気持ちをさらに盛り上げるために、読み聞かせる1冊の絵本が用意されています。
この日の絵本は、長新太作「ちへいせんのみえるところ」。各ページの中央で空と草原が別れ、文字は「でました。」 の一言だけの絵本。ページを開くと何が出てくるかわくわくの絵本です。
青空の下で絵本を見ていると、一層子どもたちの想像力がかき立てられるようです。
     青空の下で絵本の読み聞かせ

■□■ こんどは琵琶湖のかなた〜水平線〜を眺めてみます
 各自がここから見える琵琶湖の水平線をみつめます。そのあと、目をつむって20秒間、水平線からでるものを想像してみます。どの子も真剣な表情で目をつむっています。
何が見えたか、想像したものは秘密です。

■□■ 室内に移動して絵本づくりがはじまります
 会場では絵本の用紙が配られ、B6サイズ二つ折りの表紙の大きさに折ります。この紙にもこだわりがありました。琵琶湖のヨシ70%配合のヨシ紙。
ソフトな色合いが子どもたちの手作り絵本にぴったり。
講師の藪内さんは、ヨシペンを使って書いています。
      絵本づくりを説明

■□■ 子どもたちひとり一人が絵本作家に
 クレパス、色鉛筆、サインペンなど思い思いのものを使って、見開き6ページの絵本を作ります。
    世界に一冊の絵本づくり

       ヨシ紙を絵本のサイズに折ります

 今見てきた琵琶湖の水平線をひたすら描いて、水平線からビワコオオナマズやお城が姿を表す絵を描いている「琵琶湖が大好き!」という1年生の男の子。
       「びわこのなかになにがいる?」の絵本

 公園や帰り道に拾ったものを机に並べ、ピンクのサツキの花や緑の葉っぱをきれいに貼っている3年生。どの素材を使うか思案顔の4年生、ストーリーを真剣に考えている5年生。
みんなが葉っぱジャンケンの葉を探しているときにも懸命にアリの観察をしていた3年生の女の子は、「おにごっこが大好きなアリとダンゴムシ」というタイトルで物語を作っています。
   サツキの花がきれいな絵本

      お気に入りの葉っぱを使って

 公園までの途中、バラのアーチの下で「わぁきれい!」と真っ赤な花びらを拾っていた2年生の女の子は花びらを使って「バラの噴水」を、湖岸できれいなブルーのガラスのかけらを拾ってきた子は、石、葉っぱ、花をページごとに貼り付けて、「うみの家、はっぱの家、花の家」を描いています。高学年の子は、「森の動物園」というタイトルで、風邪をひいた小鳥の話をストーリーだてて、葉や花など自然物を貼りながら作っています。
1時間ほどでそれぞれすてきな絵本が完成しました。
うみの家、おはなの家、みどりの家の絵本

      夢いっぱいの絵本

■□■ できた絵本を発表します
 できた絵本を発表したい子どもたちが講師の藪内さんをとり囲んで、絵本を紹介します。
それぞれすばらしい発想や夢が描かれてました。

■□■ 講座のあと、藪内さんに聞いてみました「絵本づくりを通して子どもたちに伝えたいことは?」
 「自然っておもしろい!!!ってことを伝えたい、自分が子どもの頃、身近な大人から伝えてもらえたことを、伝えられるといいなーと思っています。 自分が楽しいので相手も楽しいだろうと、自分がおもしろい自然体験と絵本づくりをMixしています。 子どもたちの反応がおもしろそうだと嬉しいです♪」と話してくださいました。

■□■取材者からひとこと■□■
 参加者のほとんどが低学年で、はじめは、絵本づくりなんて無理では?という大人の勝手な思い込みがありました。ところが、子どもたちは豊かな感性で、想像力たくましく、空想の世界、夢の世界を絵本に表現しました。
 世界に1冊しかない思い出に残る宝物です。この絵本をもとに家庭でどんな会話がかわされるか楽しみです。
この日参加した子どもたちは、きっと自然にも、絵本にも興味が深まったことでしょう。

■絵本作家の藪内秀美さんの著書はこちら→
http://web.me.com/windnote/new/books.html とってもあたたかく優しい気持ちになる絵本です。
                           (環境学習推進員 山本悦子)