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学習プログラム 取材記録 取材日:2008/06/12
プログラム名 329.平和堂エコピースクラブ 学ぼうエコショッピング
プログラム登録者 A0802.株式会社平和堂
目的 ・平和堂のオリジナル教材「エコみつけシート」にチャレンジしながら、エコショッピングの仕方を楽しく学びます。
・日々の買い物がゴミ問題や地球温暖化など様々な環境問題につながっていることを理解し、買い物の仕方を工夫すれば環境を守ることにつながることを学びます。
 株式会社平和堂 環境推進室では、小学校高学年向けに環境学習プログラム「学ぼう・エコショッピング」を作成されています。
 今回、草津市内の株式会社平和堂の店舗「アルプラザ草津」で学習された様子を取材してきました。

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■□■ 草津市内の小学4年生が総合学習として学びます
 4年生の社会科でごみの問題について学習してきたので、総合学習の時間に平和堂が提供する環境学習プログラム「ごみ編」でさらに学びを深めることになりました。
 学習はクラス単位で行います。アルプラザ草津の会議室に集合した児童は、部屋の前列に並んでいる日用品や容器に興味津々。今日の学習の目的は、ごみについて学び、ごみを減らすためにどうするかを考えることです。
 まずは、スタッフの紹介。この会議室では環境推進室の橘さんが説明してくださいます。
ごみの量、ごみを減量する理由などがクイズを交えて説明されました。
 リデュース(減量)、リユース(再利用)、リサイクル(再生利用)の3Rで最も重要なのはどれ?という質問にはごみを出さない「リデュース」に全員が挙手。さすが、学校での学習の成果です。
 橘さんからは、「リデュースが一番大切ですが全くごみを出さない、ということは無理なので、出たごみをリユースリサイクルすることも大切です」と話されました。

    
     会議室で事前説明

■□■さあ、売り場で現物をみて学習です
 1クラスが4班に分かれて行動します。店内をガイドするのは、環境推進室の龍室長とアルプラザ草津の貫井次長、引率の先生おふたり。橘さんから、あらかじめワークシートについての説明がありました。
店内で学習する場所は、資源回収ボックス、トイレットペーパー売り場、洗剤売り場、トマトまたはたまねぎ売り場、レジコーナーの5カ所。
 4班に分かれ、担当ガイドの指示に従って、さあ、売り場へ出発です。
 いつもショッピングで利用する店内も、今日は学習目的とあって子どもたちの表情も
緊張ぎみです。

■資源回収ボックス
 牛乳パック、ペットボトル、食品トレーに分けて回収しているボックスでは、それぞれの容器に何が入っていたのか、何にリサイクルされるのかを書き込みます。
     
    回収されている容器には何が入っていたのかな?

■トイレットペーパー売り場
 トイレットーペーパーがどんな素材でできているか?どのトイレットペーパーが環境によいか?を調べます。複数の種類のトイレットペーパーの表示に注目。再生紙100%、パルプ100%などを記録します。水に流れやすく節水効果がある、無塩素漂白など環境配慮商品としての記載のほうが目立って、材料表示が少し見えにくい様子でした。  
    
     どんな紙からできている?

■洗剤・シャンプーなどの日用品売り場
 日用品売場で詰め替え商品にはどんなものがあるかを調べます。
    
    詰め替え用品にはどんなものがあるかな?

■トマトまたはたまねぎ売り場
 ばら売り、トレー入り、袋いりなど売り方の違いを記録します。ここでは、全員が「ばら売りがよい」と自信をもって判断をくだしていました。
    
    いちばんごみが少ない売り方はどれ?

■レジコーナー
 レジコーナーの横には、お買い物袋持参率が表示されています。%の表示は、4年生には少々難しいようです。  
    
     お買い物袋持参率が掲示されてるよ

 1カ所5分程度しか見学できませんが、ガイドの説明を受けながら子どもたちはワークシートに従って観察し、記録していました。

■□■ 会議室に戻って、解説を受けます
 急ぎ足での見学が終了し、子どもたちは会議室に戻りました。
 橘さんから解説を受けます。

■売り場での見学以外にもう1点、学ぶ箱がありました。
 商品が産地やメーカーから運ばれるときに使用している「通い箱」(かよいばこ)です。
「通い箱」は、従来のダンボール箱と比べて繰り返し使用できること、商品の搬送後は折りたたんでコンパクトに輸送できるメリットが紹介され、リユースとともに、リデュースにもなると説明されました。
       
    
    通い箱はどんなふうに使われ、どんなよいところがあるのかな?

 続いて、それぞれの売り場で学んできたことの解説です。

■資源回収ボックス
 机の上には回収された牛乳パック、ペットボトル、食品トレーの3種類の容器と、生まれ変わった4種類の品物、ティッシュペーパー、平和堂さんの制服、プラスティック製の定規、食品トレーが置かれています。どの容器が何に生まれ変わったのか、質問がだされました。
 回答者の児童が頭をひねっているのは制服と定規でしたが、全問正解。牛乳パックはティッシュペーパーに、ペットボトルは平和堂の制服に、食品トレーは定規などのプラスチック製品に再生されます。また、再び食品トレーにリサイクルされ平和堂で使用されています。
    
    食品トレーは何に生まれ変わる?

 アルプラザ草津だけで、毎日450枚の牛乳パックが回収されていること、牛乳パック10枚でティッシュペーパー1箱にリサイクルされていることが話されました。
 子どもたちは回収量の多さと、たった10枚で1箱のティッシュペーパーに生まれ変わるという説明に驚いた様子でした。
    
     牛乳パックはティッシュペーパーにリサイクル

■トイレットペーパーの選び方
 エコマーク、グリーンマーク、再生紙使用マークなどの環境ラベルと再生紙100%、パルプ100%など、どんな材料でできているのかに注目して選択することが大事と話されました。
        
     環境ラベルを知ろう

■洗剤・シャンプーなどの日用品について
 ごみを減らすためには、詰め替え品を選択します。
 子どもたちからは、「元の入れ物にいれるとごみが少ないのでリデュース」「容器を何回も使うからリユース」という答えがあがりました。

■トマト、たまねぎなどの野菜の売り方について
 必要な量だけ買うこと、できるだけ包装が少ない、ごみが出ない商品を選ぶことが大事。お店はばら売りを増やしていく取り組みをしていること、同じ商品でも買い方次第でごみが減らせることが紹介されました。
    
    ばら売りは包装のごみがでないよ

■レジコーナーについて
 毎月、前月のお買い物袋持参率が張り出されています。先月の持参率は50.3%。
 「10人中5人がお買い物袋を持参しているのですよ」と説明されました。
 関心のあるお客様は、毎月確認されているそうです。県内のスーパーでも特に草津の平和堂のお店で持参率が高いのは、草津市の住民の声がきっかけで20年前からマイバッグ持参運動が始まったということです。
 お母さんがマイバッグでお買い物をしている人は?という質問にはほぼ全員が手を挙げていました。

■□■ グリーンコンシューマーになろう
 まとめとして、橘さんから「なぜ平和堂が今日のような学習会をしているのか。会社は環境を守っていく責任がある、環境によい商品を提供し、家庭でもお店でもごみを減らす。産地・メーカー・地域の人と相談しながら環境によい商品を扱っていくスーパーの取組をみんなに知ってもらいたい」と説明されました。
さらに、今日学んだことを家庭でも話し合って、グリーンコンシューマーを増やしてほしいと話されました。みんなが環境によい商品を買うとお店も環境によい商品をたくさん売るようになり、世の中で環境にいい商品が増えることになる、という話で締めくくられました。
    
    橘さんの解説に納得

■□■ 担任の先生に感想をうかがってみました
 社会科で学んできたことを環境問題としてとらえ、売り場で現物を使って、実生活に生かせる有意義な学習ができたと、好評でした。時間的な制約もありますが、売り場での学習にもう少し時間がとれるとよかった、と感想を述べられました。

■□■児童へのアンケート結果は、
 自分がやってみようと思うことは、という質問には、1/3以上の児童が「使い捨てのものをできるだけ買わない、必要なものだけを買う、ごみの少ないものを買う」をあげ、「見学が楽しかった、いっぱい観察したり調べたりできた、3Rをたくさん見つけた」と回答しています。
 また、多くの児童が、「ごみのことをもっと知りたい、ほかにどんなエコの取組ができかもっと知りたい」など今後の学習への意欲を表していました。

■□■プログラム提供者に聞いてみました
 笠縫小学校の皆さんは環境やごみに対する関心が高く、予想以上に積極的にプログラムに参加してくれました。ごみ編は今回初めて実施したので、店舗見学時間に対して見学内容が多いなどの改善すべき点もでてきました。
 次回からは見学の方法や時間配分を見直し、改善していきたい、とお話いただきました。

■□■ 取材者からひとこと
 4年担任の先生から相談を受け、平和堂さんのこのプログラムを紹介しましたが、今回は学びたい学校側と、プログラムを提供したい企業がうまくマッチッングした事例です。
 子どもたちは店舗での学習を通して、日々の買い物と環境問題のつながりに気づいた思います。今日の体験を家庭でも話し、「環境にいいお買い物」が実践されることを期待します。(環境学習推進員 山本悦子)