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学習プログラム 取材記録 取材日:2007/10/28
プログラム名 302.体験!発見!エコサイクリング〜グリーンマップをもって「ひこね」を探検しよう〜
プログラム登録者 A0710.特定非営利活動法人 五環生活
目的 世界共通の環境コミュニケーション・ツール“グリーンマップ”や自転車の安全走行について学ぶとともに、ふだん暮らす地域でも、ちょっと工夫して観察するといろんな発見があることを体験する。
 滋賀県主催の「わくわく!こどもエコクラブ体験ひろば」の事業を取材しました。
 この事業は、こどもエコクラブを対象としたNPO提案事業として、NPO法人 五環生活、環境学び舎わのたね、滋賀県立大学環境科学部近藤研究室、ひこね自転車生活をすすめる会が合同で企画・運営されました。
グリーンマップという世界共通のツールを使った彦根探検のサイクリングツアーの始まりです。  
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■□■まずは、ベロタクシー乗車体験
 さわやかな秋晴れの日曜日、彦根駅前に集合した参加者は、駐輪場までベロタクシーで送迎してもらえるうれしいおまけつきで、分乗して大阪ガス滋賀東支社の駐車場へ。初めての乗車体験に参加者はサポーターも子どももワクワク。ほほをなでる風が心地よく、大満足。 
 この日の参加者は、5歳から小学5年生までの子ども9人と保護者7人の合計16人です。
      ベロタクシーに乗車 
     
■□■プログラムのスタートにあたって
 早く自転車で出発したい気持ちを抑えて、まずは、主催者からプログラムの説明、講師の紹介、参加者の自己紹介、5〜6人を1班とする班分けの発表がありました。初対面の家族同士も少し気持ちがほぐれた様子です。各班に自転車先導者と環境学習指導者が1名ずつつきます。
      事前説明

■□■グリーンマップって何?
 班ごとに、「ひこねグリーンマップ」が渡されました。
 グリーンマップとは、世界共通の125個の「グローバルアイコン」と呼ばれる絵文字を使って作成されている地図です。自分たちが暮らしている町の環境にいいもの、悪いものを地域の人と調査しながら、グローバルアイコンを使って示しています。
 125個のアイコンの中から、2〜3個のアイコンがクイズ形式で紹介されました。
      ひこねグリーンマップ

      アイコンクイズ

■□■安全走行のキーワードは、ツル、フクロウ、カモ!
 自転車に乗る前に、安全走行や注意事項の説明です。安全走行のためのキーワードは、「ツル」、「フクロウ」、「カモ」。すなわち「ツル」みたいにピタット止まる、止まったら右左右を確認する「フクロウ」に、そして「カモ」のように一列に走行します。
 つぎは、身長を基準にして割り当てられたレンタル自転車の整備確認。自転車のハンドルをにぎってブレーキを確認し、サドルにまたがって椅子の高さを調整します。
 班ごとに時間差を設け自転車先導者に続いて、さあ出発です。
      自転車の点検

■□■自転車なら細い露地もスイスイ
     
 グリーンマップのポイントを訪ねます。花しょうぶ通り街の駅「戦国丸」、銀座の「リサイクルステーション」、外馬場公園、キャッスルロードの「ポケットパーク」、中堀沿い「スミス記念堂」などをめぐりながら、グリーンマップのアイコンが図示する意味を考えます。
       
     グリーンマップで確認

 滋賀大学の前を通り、彦根城内堀沿いに自転車を走らせ、金亀公園まで、サイクリングです。

■□■アイコンクイズと午前のふりかえり 
 金亀公園での午後のプログラム「五感で発見」に入る前に、木陰にシートを敷き、お弁当を広げます。辺りに甘い香りを漂わせているのは、カツラの落ち葉です。
      甘い香りを漂わせるカツラの落ち葉

 昼食のあとは、4種類のアイコンクイズの答えあわせをしました。地図上のアイコンを見るだけで何を意味するか見当がつく公園を示すアイコンや、リサイクルを示すアイコンのように意味するものがちょっと思い浮かばないアイコンもあります。世界共通のアイコンのため、われわれ日本人の感覚とは少しかけ離れているアイコンもあると説明されました。4つのアイコンに類似したアイコンも紹介されました。
     アイコンクイズの答え合わせ
                      左から順に、重要建築物、みんなの講演、エコショップ、自転車(自転車利用者のための利便施設)

 つぎは、「ふりかえり」。子どもたちが午前中の感想を述べます。サイクリングが楽しかった、いろんな建物を見ることができてよかった、アイコンクイズが解けておもしろかったなど、感想を述べました。

■□■さあ、五感で発見!
 自然観察指導者から、金亀公園エリアで行う自然観察の方法の説明があり、公園マップと手、鼻、口、耳、目の絵が描かれた五色のアイコンシールが配付されました。
      公園の五感マップ

「さわる」「かぐ」「あじわう」「きく」「みる」の五感を使って発見したことを、公園マップに五感アイコンシールで表します。
 子どもたちは、葉っぱの匂いをかいだり、触れてみたり、1枚ちぎり取ってそっと口にしてみたり、落ち葉を踏む音を聞いたりしながら、五感アイコンシールを公園マップに貼りました。

     五感で観察

     マップに五感シールを貼る子どもたち

 その後、どんな発見があったか、順に発表です。カツラの落ち葉は綿菓子みたいなにおいがした、色が濃い方がより甘いにおいがした、カタバミの葉っぱは酸っぱかった、ツバキの葉は苦かった、ドングリには丸いものと細長いものがあった、チュンチュンという小鳥のさえずりが聞こえた、白い花はよい匂いがしたなど、五感で観察した結果を、シールを貼った公園マップを見ながら発表しました。
      五感で観察の感想を発表

■□■ふりかえりとまとめ
 もっと公園にいたいという気持ちを抱きながら公園をあとにしました。帰路は、往路とは別ルートで出発地までサイクリングです。
 自転車を戻し、彦根勤労福祉会館の会議室に集合しました。
ふりかえりシートに、1.何がたのしかったか、2.今日気づいたこと、発見したことはなにか、3.今日の感想は?などを書き込み、子どももサポーターも順に発表します。
 子どもたちは、アイコンの意味がわかってクイズが楽しかった、町を探検して昔の生活の様子がわかった、カタバミを口にしてみてレモンのような酸っぱい味に驚いた、内堀のコクチョウの鳴き声を聞いたなど、さまざまな発見があったようです。
 サポーターの大人たちからは、車では見過ごしがちなものをたくさん見ることができた、細い露地も走れる自転車の魅力を再発見した、子どもとともに自然観察のよい体験ができた、などの感想が寄せられました。
 
 最後にスタッフから、グリーンマップは普段見過ごしている地域の環境資源を掘り起こすことができるおもしろいツールであること、エコツーリズム・まちづくり・環境教育などにも使えること、地域の環境情報をもとにいろんな人とのつながり作りができることなどが話されました。

【取材者からひとこと】
 4つの団体が合同で企画・運営されたこの日の体験学習は、各団体の持ち味や専門性を生かして創意工夫され、参加者にさまざまな体験の場を提供してくれました。スタッフの周到な準備のおかげで街なかも安全に移動でき、サイクリング、クイズ、自然観察に、子どもたちはいきいきとした表情をみせた一日でした。
 はじめて手にするグリーンマップは、地域の環境資源を掘り起こすことができるおもしろいツールで、他の地域でも作成したいものです。 (環境学習推進員 山本悦子)