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学習プログラム 取材記録 取材日:2005/08/23
プログラム名 118.環境フェスタ in ぎおう
プログラム登録者 A0400.琵琶湖博物館 環境学習センター
目的 地域の自然や河川の環境、歴史に触れながら散策することにより地域の自然と環境について学び地域環境の大切さを知ってもらう。
 野洲市で行われた「環境フェスタin ぎおう」に行ってきました。
 この環境フェスタは、2002年に野洲町(当時)で策定された「環境基本計画」を市民に広く知ってもらうために行われているもので、4年前から学区単位で実施されています。今年は祇王学区で行われました。
 会場受付前のフロアには、事前に実行委員会が調べてまとめた廃棄物不法投棄MAPが敷いてあり、どこにどのような廃棄物の不法投棄があるかが一目でわかり、その多さに驚かされました。

■□■ このプログラムの概要 ■□■
 1.事前に自治会や学校で環境点検マップを作成。
 2.コース別のフィールドツアー
    ツアーは地元の方による説明。(1時間40分)  フィールドツアーでは、川の水のCODの測定(パックテスト)も実施。
 3.フィールドマップ(ガリバーマップ)の作成。(1時間)
 4.フィールドマップ、環境点検マップの説明。(1時間30分)
 5.環境点検マップの表彰(10分)
 6.その他 祇王学区の紹介、大正琴の演奏、地元産米のおにぎり(1時間)

■□■ プログラムの内容をくわしく見てみよう! ■□■

[1.環境点検マップの展示]
●会場内の両側の壁には、自治会が調べた環境点検マップと学校が調べた環境点検マップが紹介されています。ホタルが見られるようになった事例など自治会、学校ともに熱心に調べてマップを作られていました。

        (ホールの壁に貼った環境点検マップ)


[2.フィールドツアー]
●フィールドツアーは地域ごとに4コースにわかれて実施されました。
  Aコース 「先人のあゆみから地域を 〜歴史から暮らしの環境を発見〜」
  Bコース 「水先からゆるやかなまちづくり 〜水と生活の関わり〜」
  Cコース 「川と川からの風景 〜人と川と自然の役割〜」
  Dコース 「いにしえから水の源流へ 〜暮らしと水のありかた〜」

●私の参加したDコースの案内役は地元「辻町」自治会長の西村さんでした。地域の歴史や幼い時と今の違いなどをわかりやすく説明してくださいました。

●最初に行ったのは中山道沿いにある辻町地蔵堂で、800年前にできた安産、子宝のお地蔵様だそうです。この地蔵菩薩は秘仏ですが毎年1月、8月の縁日に開扉されるそうです。境内の入り口には手押しポンプの井戸が残っていました。

        (辻町地蔵堂の境内)


●この中山道を竜王方面に少し行くと篠原神社があり、篠原神社の入り口にはご神木の大きな椎の木の古木があります。

        (篠原神社の椎の木の古木)


●すぐ横には家棟川(天井川)があり、ここを通り抜ける石造りの隧道があります。大正6年に作られたこの隧道も河川工事で撤去されるそうですが、学術的にも貴重なものなので一部を移築して保存することを検討されています。家棟川は、上流の山が砂岩のため川底への土砂の堆積が激しく、氾濫を防ぐための土手の盛土と川底への土砂の堆積が繰り返えされてこのような天井川になったそうです。

        (家棟川の隧道)


●さらに家棟川の上流、希望ヶ丘近くに行くと、辻町ダムがあります。水争いが多かった下流4字(辻町、上屋、冨波甲、冨波乙)の農業用水用のダムとして60年ほど前にでき、風呂や飲料などの生活用にも使われていました。このダムの堤防はコンクリートを使わず石と粘土でできている珍しいものだそうです。今はこの4字で毎年冬場になると水を落として清掃と倒木の除去をされていますが、ここにも外来魚のブラックバスやブルーギルが生息しているとのこと。またダムの横の山道は、ゴミの不法投棄が多いため通常は入れないようにチェーンがかけられていました。

        (辻町ダム)


●最後に行った銅鐸博物館(野洲市歴史民族博物館)では、学芸員の行俊さんに竪穴式住居などのある「野洲市立弥生の森歴史公園」を案内していただきました。ここでは、弥生時代の人々の生活や文化を実物大で体験できます。また「弥生の森体験学習」など各種体験教室を開催されています。近くの湧き水から流れている小川がありサワガニもいて大変きれいな小川でした。

        (弥生の森歴史公園)


[3.フィールドマップ(ガリバーマップ)の作成]
●フィールドツアーでは、地域の自然や歴史にふれながら散策して、良い点、悪い点、新しい発見など気づいた点を写真とともにフィールドマップ(ガリバーマップ)に書き込んでいきます。
●また各コースの水を採水してきて水質検査キット(パックテスト)で水の汚れ具合を確認しました。
A―Cコースは、COD値が3−4ppmでしたが、Dコースは、2ppmで家棟川の上流ということもあり一番良い値となりました。

[4.フィールドマップ、環境点検マップの説明]
●午後はフィールドマップ(ガリバーマップ)の発表でした。「昔は家の前の川でビワマスが産卵のための穴を掘っていたがその後ビワマスも見かけなくなった。ところが、5年ほど前からビワマスを見かけるようになった。」「桜の木によく虫がつくので消毒をしていたが、数年前に消毒をやめたら徐々にホタルが飛び交うようになった。」など、日常生活を通じて環境の変化に気づく地元のかたならではの興味深い話が多くありました。
    
     (フィールドマップの発表)


[5.環境点検マップの表彰]
●フェスタの最後にはこのマップの発表と、フェスタの参加者の評価による表彰がありました。小中学校の部「ほほえみ大賞」は野洲北中学校、自治会の部「ときめき大賞」は冨波乙自治会、「わが町自慢賞」は辻町自治会、「わが町発見賞」は北自治会が受賞されました。

[6.そのほか]
●元小学校の先生の藤村さんから祇王学区の紹介がありました。藤村さんは写真が趣味で地域の写真を撮るだけでなくその背景を調べておられ、歴史や文化についてもよくご存知で、祇王の名前についての由来や家棟川の氾濫で苦労していたことなどの話がありました。

        (藤村さんのお話)


●健康福祉推進委員の方々の地元近江米のおいしいおにぎりや大正琴の演奏など、もりだくさんの内容で楽しいフェスタでした。

●自治会や小中学校での環境マップづくりや地域でのフィールドツアーなど、知っているようで知らない「わがまち」を再発見できる内容でした。フィールドツアーの案内役・地元の自治会長さんの実体験談や藤村さんからの学区の歴史のお話などを通じて、自然と人間の関係の変化をより具体的に知ることができました。
 参加者の多くは開催学区のかたなので、もっと野洲市全域から参加してほしいと実行委員会のかたは言われていましたが、学区ごとに毎年開いていくことで地域に密着した環境まちづくりのとりくみとして野洲市全域に広がっていくことと思います。