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学習プログラム 取材記録 取材日:2005/01/13
団体名・名前 0408. 菊井 了さん
所属環境団体名 琵琶湖よし笛アンサンブル

提供している環境学習プログラム:
95.よし笛コンサート、よし笛製作体験ワークショップ、ビデオと講話

 平成10年(1998年)9月、滋賀の地で「琵琶湖葦笛」が誕生しました。「ヨシ原を通り抜けるそよ風」にたとえられるその音色をきいたことはありますか?
 今回はヨシ笛を創り出された菊井さんにお話をうかがいました。菊井さんはヨシ笛の演奏家であり作曲家でもあります。現在、自然の大切さを伝えながら、演奏活動をされています。             (取材:環境学習推進員 黒田)

◆(黒田)笛を作ろうと思われたきっかけはなんですか?
(菊井さん)昔は貴重なものでしたが、大切にされてきたそのヨシが今は使われることが少なくなってきました。このすばらしい素材を守り育てるにはどうしたらいいか、いつも考えていました。たまたま音楽が好きだったので、ヨシを楽器にすることにつながりました。

◆(黒田)それがヨシ笛だったんですね。笛にしようと思われたのはどうしてですか?
(菊井さん)楽団でサックスを吹いていましたので、その音色が大好きでした。管楽器は体を使って歌うように、語るように思いを表現することができます。
 ヨシ笛より先に琵琶湖の粘土で楽器を作ったのが始まりで、その粘土の上に生える植物(ヨシ)をペアーにして、地上に存在する生命の根源を表してみようという発想で、ヨシの筒状の形に着目しました。
 いざ作るとなると悪戦苦闘しました。ヨシは非常に細く、最初は音を出すだけでも非常に難しかったので、次にヨシの製品に最もイメージの近いスダレ(ヨシと竹でできている)を思いつき、スダレの材料で音楽を奏でられるよう考案しました。

◆(黒田)「琵琶湖葦笛」は音色が特徴ですが、その音色を出すものを作るのは難しいのでしょうか。
(菊井さん)全くの手作りですので、すべてが納得のいく完成品にはなりません。楽器として一番良いものは、山間の小さな渓流や小川に清水が流れるようなクリスタルアルファ音にどうすれば出せるかということで、素朴で心が安まる音色を求めていろいろ形を考え腐心しました。
 したがって、音色に好みはありますが、出来のいいものだけを楽器の完成品としています。商用に形だけマネする人が出てきましたが、琵琶湖(西の湖)のヨシ笛独特の自然な音色を通じ、第一には琵琶湖の水環境に関心を持っていただけ、さらに身の回りの自然環境を大事にしていただけることをねらいに、種々のコンサート活動を通じて訴えています。

◆(黒田)仕事もされていて、ヨシ笛もつくり、演奏活動もされているわけですから、大変お忙しいですね。そんな中で、ヨシ笛コンサートにはどんな思いを込められておられますか?
(菊井さん)ヨシは声を出せないですから、単に楽譜のオタマジャクシをそのまま吹くだけでなく、ヨシの代弁者として音色で訴えているように思いながら演奏しています。
 
 また、アンサンブルの吹き方の指導もしています。大小のコンサートや、学校・グループなどでのヨシ笛製作ワークショップを行っていますが、そのたびに感動があります。人と自然が触れ合うとき、いろいろな思いがありますが、どれも共通していることは、物事の生命を考えるときの最も基盤になるものですね。
 「環境」とは何かと難しく考えなくてもごく自然に地球上にあるすべて相互の存在関係について、暮らしの中で常に意識しているだけでずいぶんと違うと思います。私の方が参加者の方から気づかされることもあります。
 
 「環境」は自分とは別の所にあるような発言を聞きますが、実は自分が存在していることと一体のものですね。だから、ヨシ笛音楽を聞いてもらっていると、不思議と時空を超えて、聞いていただいているその方の過去まで気持ちが入っておられることが感じられます。これは大事だと思いました。ヨシ笛の音色をきいてもらうことで、少なくとも、自分の暮らしや周りのこと(環境)のつながりを意識するきっかけになると思います。
 ヨシと自然と水と動植物の命との関係は深いものがあります。それを音楽で伝えていきたいと思っています。

 
【取材者からひとこと】
 自然と人の気持ちを大事に思っておられる菊井さんにお話を聞き、私も思わず「ヨシ笛を作ってほしい」と、頼んでしまいました。
 琵琶湖を大切に思う気持ちから生まれたヨシ笛で、私も琵琶湖の声をみんなに届けていけたらいいなと思いました。