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学習プログラム 取材記録 取材日:2015/11/03
団体名・名前 A1502. 栗東歴史民俗博物館
 10月上旬、栗東歴史民俗博物館でかまど再生事業の完成セレモニーが行われました。
再生事業について同博物館の大西学芸員に、お話を伺いました。

【旧中島家のかまど展示について教えてください】
 今まであったかまどは明治時代初期の建築物である中島家を移築する際に、聞き書きなどで明らかになっている当初からあった土かまど(ドヘッツイ)を復元したものです。平成5年に移築した際、大正・昭和時代の変遷に合わせて更新(リフォーム)されていた中島家の内部をかまども含めて創建当時に戻して復元しました。

【かまど再生事業について教えてください】
 事業を実施するにあたって実行委員会をたちあげ、昨年下準備として色々調査を行い、実際の作業に取り掛かったのは今年です。あしかけ2年の事業となりました。復元するに当たり初代のかまどそのままの復元でよいのか検討しました。以前復元した際の記録が余りたくさん残っていなかったので、そのあたりを整理しました。加えてもう少し他のドヘッツイの類例なども調査しておきたかったので、昨年度を調査期間に充てました。今年度はその調査に基づき復元するスタイルを決めた後、実際に土かまどを復元したワークショップの年になりました。今回の土かまどは、その創建当時の初代かまどを参考にして再生しました。

【市民参加型事業を進めてゆく上での苦労点などお教え下さい】
 多くの人々の参加(栗東市内、滋賀県・京都府の8市88名のサポーターが登録)をいただき、それぞれ方々がそれぞれの思いを持って参加して下さいました。これらの方々に出来るだけご満足いただくように、博物館の学芸員の立場では不足することもあるかもしれませんので、作業進行のコーディネーションする方をお願いしました。実際の作業内容に関しては、土かまどを製作されている専門の左官の親方の指導を得ました。このような陣容で全6回集まり、かまど解体、土作り、かまど躯体の成型、かまど表面上塗りと作業を進めてゆきました。結果はチームとしてうまくまとまって事業を進めていくことができ、特に問題点は感じられませんでした。

【再生したかまどの、今後の活用計画についてお教え下さい】
 現在「火吹き体験」、「かまど飯を炊こう」の体験講座があります。また、今回のかまど再生サポーターのみなさんに、再生されたかまどや旧中島家の活用方法などをお聞きしました。たくさんのアイデアをいただきましたが、そのうちたちまちできそうなもの(ひるね大会、読み聞かせ、怪談など)は、早期にやっていきたいと思います。味噌作りなどは材料から作りたいという希望もありますので、内容を吟味してからになると思います。

【琵琶湖博物館の生活実験工房にも実用的なかまどがありますので、このかまどと中島家のかまどで炊いたご飯の食べ比べなど面白いと思いますが、いかがでしょうか。】
 それは面白いですね。ただかまどは持って行けませんので、それぞれの博物館でかまど飯を炊き、食べるといった2回のイベントになりますね。その他サポーターさんから寄せられたアイデアに、市販の炊飯器で炊いたご飯との食べ比べというのもあります。

【取材者からのひとこと】
 環境学習センターとして、本事業を今年5月より毎月取材させていただきました。参加されているサポーターの方々が、コーディネーターの支援と専門家に指示のもとに活き活きと事業に参加されていました。小さなこどもたちから年配の方までお互いに助け合って作業を進め、とくにこどもたちは、かまどを壊し、ワラを切り、それを混ぜた土をこね、土だんごにして積み上げてゆくといった経験を楽しんでいました。最後には大人でも楽しくてはまってしまう左官ゴテで上塗りをするという作業がありました。こういった楽しい経験が自然を楽しみ、大切にする心を養うと思います。

環境学習推進員 山本藤樹