滋賀県の環境学習情報 エコロしーが トップに戻る

ホームページの使い方サイトマップ滋賀県環境学習センター滋賀県 これからの催し環境へのとりくみ環境データ環境学習をめぐる動きその他
google
滋賀県の環境学習情報 エコロしーが トップに戻る はじめての方へ 学習プログラム 教えてくれる人たち 学べる場所 環境学習講座

図書・ビデオ類の貸し出し

トップページ取材記録パックナンバー>教えてくれる人たち 取材記録
取材記録 バックナンバー
学習プログラム 取材記録 取材日:2014/12/06
団体名・名前 A0806.高島森林体験学校
12月初旬の雪の日、高島市朽木にある高島森林体験学校へ伺いました。
今回お話しくださったのは、京都出身で朽木の自然の魅せられ定住しておられる上田康世さんです。

【高島森林体験学校について教えてください】
高島森林体験学校は、森林に囲まれた山村とその森林が元気になるようにと、様々な体験活動を地域の方々と共に行っている団体です。
2008年のオープンから高島市からの委託事業としてNPO法人麻生里山センターが運営を行っています。
スタッフは、小学4年生を対象とした滋賀県の事業であるやまのこを専門にするやまのこ指導員が2名と、主催や受託事業を行っている私の計3名です。

【主催事業について教えてください】
まずは、「親子で作る学習机」プログラムです。これは、材料となる木の伐採から始めて、組立てまで半年間をかけて親子で学習机を作るというものです。
林業の専門家の指導の元、親子でのこぎりを使って木を切り、皮を剥いて、葉枯らしで水分を抜き、玉切りにして運び出します。製材所で材にしてもらって、最後は大工さんと共に組立てを行います。
誰が植えて育てられた木なのかを知り、成長してどんな木になったのかを見て感じて、そして自分で切り倒し机にする。そのことで、育ててくださった方の苦労や喜び、育った木への思いなど、既製品にはない愛着を持つ机になります。
机を作られた親子は、とても喜んでくださっています。キャンセル待ちが出るほど好評で、遠く京都や大阪からも来られる参加者もおられ、次は弟や妹も作りたいというリピーターの方もおられます。ただ、高島市内の幼稚園や保育園の年長さん対象にチラシを配布しているのですが、高島の方からはあまり反応がないのが悩みです。

また「婚活イベント」を5、6年前から実施しています。元々は、若い人に高島のことや森のことを知って欲しいと思ったことがきっかけですが、内容が好評で、イベントで出会った1組のカップルがご結婚されました。森林体験をすると男性や女性の性格が分かるそうで、結婚に向け大事な心の理解が進むようです。合コンならぬ森婚と呼んでいます。

そして、最近は特に企業のCSR(社会貢献活動)としての森林体験活動に力を注いでいます。
森の整備が近年強く言われています。間伐が進まず、森林の下層に光が当たらなくなり、下草が生えず、台風で土砂が流出する弱い森になっています。重ねて、増え過ぎたたシカにより残った下草も食べられ、湧き水などの水質汚染もおこり、悪循環がさらに進んでいます。
琵琶湖の水源の荒れにもつながっていることを少しでも多くの人や団体に知ってもらおうと、企業のボランティア体験として利用してもらいたいと呼び掛けています。利用された企業では、新入社員研修の一環として森林体験を位置付けておられる所もあります。

また、夏休みの炭焼き体験や木のお箸づくり、染物体験なども実施していますし、幼児期からの子どもの森林体験を積み重ねたいと幼稚園、保育園へ無料で木育を実施しています。森の動物に変身して登場したり、森の絵本を読んだりと、幼児向けのプログラム開発を行っています。幼児期から学童期でのやまのこ活動につながるように実践しています。

【受託事業について教えてください】
京都、大阪、兵庫から来られる中学生や高校生の森林体験活動があげられます。木工や植樹を通して、琵琶湖の水源の森の大事さを体験してもらっています。
都市部の学校へは、高島観光協会を通して、研修旅行会社や教育旅行会社へアピールしてもらっています。
ガイド付きの森の散策や、木工、ジビエ料理、染物体験などの依頼もあり、様々な依頼に答えられるように、地域の指導者の方をコーディネートしています。

【これからの課題を教えてください】
まずは、プログラム開発と人材開発です。様々な依頼もありますし、地域の人や自然、生業、文化などの良さをもっと外へ発信したいという思いもあります。そいう面では、高島の活性化を担っていると思っています。
これまで幼児から小学生、中高生、そしてシニア層へのアプローチが出来ていますが、18歳から40歳台の青年層への環境学習が実施できていないと感じています。これから若い大人の方へのプログラム開発やアピールをしていきたいと思っています。

【取材者からのひとこと】
スタッフ3人さんのチームワークで、やまのこ学習から主催、受託まで幅広く実施し、幼児期から大人と対象も広く柔軟に、そして高島の活性化までも担っておられる高島森林体験学校さんです。
京都や大阪の都市の方の利用もあるけれど、高島市民の方にももっともっと高島森林体験学校を知ってもらいたい、身近な自然の良さを感じてもらって、高島の森をもっともっと良くしていきたいという気持ちが伝わるお話でした。ぜひ、皆さん高島の森へ出かけて見ませんか。
(環境学習推進員 池田勝)