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学習プログラム 取材記録 取材日:2010/02/26
団体名・名前 A0606.ぼてじゃこトラスト
2月21日大津市南郷のアクア琵琶で「田上大好き、生き物大好き講演会&交流会」を開催した「ぼてじゃこトラスト」。
事務局長の武田繁さんと、メンバーの木村絵美さんにお話を伺いました。

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◆「ぼてじゃこトラスト」は平成8年に設立され、15年目を迎えられましたね。活動をご紹介ください。

(武田さん)自然を愛し、生き物の視点を大切に小魚が棲める豊かな自然環境を守ろうと、竺文彦会長(龍谷大教授)が設立されました。現在、会員数は約60家族 約120名、幅広い年代層と専門家から魚捕り名人、虫博士、川遊びの達人など多士多才の会員が、フィールド活動を中心として、「楽しみながら」をモットーに、3つの指針を掲げて活動しています。
 一つ目は、イチモンジタナゴの増殖実験(4年目)やメダカ、ドジョウの飼育、繁殖など生態系保全活動を行っています。
 二つ目は、川遊び・雑魚捕りを次世代に引継ぎたいと親子会員「なま〜ず」を立ち上げ、親子で雑魚捕りを楽しんでもらっています。
 そして三つ目に、観察会指導や出前講座などを通じ、他団体との協働や地域活動支援に積極的に取り組んでいます。
      ぼてじゃこトラストの活動指針を表したポスター
             タナゴの増殖実験
        
 現在では、滋賀県内の魚と水辺の生き物分布やその生息環境の実情、実態に精通した団体に成長しました。
      インタビューに答えてくださる武田さん  

◆様々な活動をされていますが、「田上大好き!生き物大好き講演会」では、田上地区の生き物の冊子をいただきましたね。
  田上地区(大戸川流域)の魚&水辺の生き物たち

(武田さん)当会の活動拠点の1つである大津市田上地区の活動の集大成として、「田上地区(大戸川流域)の魚と水辺の生き物たち」として冊子にまとめ、地域住民、田上の小中学校、図書館、環境市民団体等へ配布しました。
 最近、親も子も川遊び、雑魚捕りをしなくなりました。子どもたちに近くの自然の中で、もっと遊んで欲しい、そして生き物好きになってほしいと、冊子の副題を「田上大好き、生き物博士になろう!!」としています。
 冊子作成には、「TANAKAMIこども環境クラブ」との連携や地元自治会の協力によるため池調査、地元小中学校でのアンケート、田上地区でのイベントなどを行うとともに、多様な人たちに関わっていただきました。分担執筆のほか、写真の撮影、イラスト、豆知識、文章校正など得意分野を生かしてもらいながら、子どもたちも加わって何十回という議論の末にこの本が完成しました。
 冊子の編集を通して、ぼてじゃこトラストの仲間の才能の豊かさ、仲間意識の素晴らしさを実感しました。
     田上を楽しむ日のイベント
          川で観察
     田上の生き物調べ

 冊子は田上地区と限定していますが、県内全体の観察会にも通用するよう作成しています。 

◆田上地区以外にも、滋賀県内あちこちにでかけて活動されていると聞きましたが?
(武田さん)滋賀県の「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業」や「魚のゆりかご水田プロジェクト」で実施される農業水路や川の生き物観察会はじめ自治会や公民館が主催する観察会の指導にもあたっています。
東近江から大津までの地域を、私の他、遠藤真樹、田中治男、片岡庄一、木村絵美の各氏が中心となって年間20〜30回指導に回っています。
      農村まるごと保全向上事業で指導
          
◆どのようなプログラムですか?
(武田さん)観察会+生き物の説明+講演で約2時間半のケースが大半です。
 講演内容は、「地元の魚から身近な環境を考える」をテーマに、生き物の生態、環境問題を地元の人と一緒に考えたいと思っています。そのためには、事前に現地に何度も足を運び、その地域の環境や生き物を把握したうえで、他地域との比較や外部から見た良し悪しを率直に話し、語り合うようにしています。
           地元の人と打ち合わせ      
         
◆ 学校、幼稚園向けにはどんなプログラムがありますか?
(武田さん)外来魚のお話と外来魚釣り体験、メダカ教室、ザリガニ・サワガニ捕り、お魚クイズ、カブトエビ・ホウネンエビ・水生昆虫など田んぼの生き物教室をします。魚、水生昆虫、カメなどを持参し、子どもに水槽の魚やザリガニに触れてもらったり、お魚クイズなどで興味を引く工夫もしています。
 このほか、会員の竹内正吾さんによる「琵琶湖の貝でブローチ作り」「ヨシ額工作」の出前講座も好評です。
      幼稚園児にお魚クイズ
                 貝のアート 
      幼児にお魚クイズ     

◆ぼてじゃこトラストさんに観察会を依頼するには・・・
(武田さん)観察会の指導者は約10名いますが、通常2人であたります。タモ網、バケツ、胴長(指導者用)などは無料で貸し出しています。要望があれば、魚や水辺の生き物も持参します。
      胴長を着用して川の生き物を観察
 
 自分たちの地域の自然や生き物を愛し、地域の子どもたちに雑魚捕り等の自然体験をさせてやりたい、「地域の環境は地域で守る」と本気で考えている方は、気軽にご相談ください。
      田んぼ教室  

◆ぼてじゃこトラストさんは会員間の連携だけでなく、さまざまな団体との協働や関係者の支援も得られていて、ネットワークがすばらしいと思いますが。
(武田さん) 当会は、ウォーターステーション琵琶(大津市黒津)を活動の拠点にしていますが、昨年、その施設を利用する環境保全活動団体が、「ウォーターステーション琵琶の会」を結成し、琵琶湖の水や生態系保護の大切さを伝える「水辺の匠(たくみ)」のイベントを実施しました。当会も積極的に参加し、協力しています。 
     ウォーターステーション琵琶で展示
          お魚クイズ
     「水辺の匠」かぶりものを身につけてクイズ  
     
 その他、湖南地域みずすまし推進協議会委員や大津市環境学習活動委員会委員などを担当していますが、特に大津市「川の日」はビックイベントなので、ぼてじゃこトラストスタッフ総出で対応しています。
      川の日イベントの指導
           川の日
      

◆ところで、木村さんがぼてじゃこトラストに入会された動機は? 会員としての感想もお聞かせ下さい。

(木村さん)琵琶湖河川レンジャーとして人と川を近づける活動を始めた頃、河川レンジャー仲間の紹介で、ぼてじゃこトラストに2年前に入会しました。当会は、とても個性豊かな方が多く、話題が豊富でいつも楽しく参加しています。もともと生き物が大好きな私ですが、ぼてじゃこトラストに出会うことができ、本当に感謝しています。
 田上地区の生き物たちの冊子では、田上地区の小中学校で行った魚や川についてのアンケートの結果を掲載しています。
          武田繁さん(左)と木村絵美さん(右)     

◆最後にひとことずつメッセージをお願いします。

(武田さん)自然で遊ぶことが少ない子どもたちを「魚好きの子どもに育てる」、そうすれば、好きな生き物が残ってほしいと考える大人になってくれると信じて、観察会にせっせと足を運び、子どもたちに接しています。

(木村さん)外遊びの少なくなった子どもたちに“自然の中での遊びのおもしろさやすばらしさ”を知ってほしいと思って活動しています。遊びからは発見・感動を通して多くのことが学べます。自分の地域の川や水路にいる魚や生き物の不思議を知って、地域の自然や生き物を愛し、感性豊かなたくましいこどもに育ってほしいと願っています。

■□■取材者からひとこと■□■
 子どもたちに地域の自然に触れてほしい! そのための支援には労をいとわないという熱い想いがひしひしと伝わってくるおふたり。生き物、特に魚の観察会のことであればなんでもまずはぼてじゃこトラストさんに相談してみよう、と思えた取材でした。   (環境学習推進員 山本悦子)

*生き物観察会の指導および田上地区の魚&水辺の生き物たち冊子についてのお問い合わ先は  
 ぼてじゃこトラスト事務局 武田繁さん
  携帯090-3841-4807 メールuotakeda@fine.ocn.ne.jp