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学習プログラム 取材記録 取材日:2007/06/26
団体名・名前 0701. 荒井 紀子さん
所属環境団体名 ・ホタルの学校
・水と文化研究会http://koayu.eri.co.jp/Mizubun/
・ヨシネットワーク

提供している環境学習プログラム:
288.ホタルの学校
416.川の生きものたちと出あおうね
415.ホタルのすみやすい水辺環境
417.みんなで守るホタルと川

◆川を守る活動として、地域の小学生と「ホタルの学校」を進めてこられた荒井紀子さんに地域の活動についてお話を伺いました。
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◆ホタルとのかかわりを持つことになったきっかけは何だったのですか。
(荒井さん)今から20年前、現嘉田知事の講演を聴き、身近な水辺環境に関心をもったことがきっかけで、1989年に滋賀県全域で「水と文化研究会」が中心となって行っていたホタルの生息調査活動「ホタルダス」に参加しました。それまでの見るホタルから、調べるホタルに、さらに守るホタルの活動へと変わっていきました。ホタルを通して水域の環境に目を向け、ホタルが棲息する環境について行政に提案もしました。
          
      私たちのホタル

◆荒井さんがお住まいの地域では「ホタルの学校」という活動をされていますね。
 (荒井さん)「ホタルのいる千丈川に関心をもってほしい」という願いから始めたホタルの学校は5年を迎えました。南郷小学校の保護者サポーターさんたちの協力を得て、南郷小学校の子どもたちと月1回の活動を続けています。昨年度の活動では、5月に川の中の虫や魚探し、6月にホタル鑑賞会とコンサート、7月にホタルマップの作成や千丈川の生きものたんけんを、秋には千丈川からの農業用水路の生きもの調べをして千丈川下流域ではみられない生きものもたくさん観察しました。また、冬には川のまわりで冬の生きもの探しや工作など年間を通して活動しています。
 これらの活動を通して、年度末には子どもたち自らが「ゴミを捨てないで!」のポスターを制作し、橋やガードレールに取り付けました。
     
      川に入って生きもの調べ

     
     「ゴミを捨てないで」の看板

◆子どもたちとの活動ではどのようなことに配慮されているのでしょうか。
(荒井さん)このような活動では、子どもたちと同じ目線になるように気を配って活動しています。川の中での生きもの探しや魚探しは子どもたちがいきいきしているので、その楽しみに加え、新たに発見したことはなにか、ということを大事にしています。
     
     カワニナの好きな食べ物調べ

 また、毎年、秋の南郷学区の文化フェスティバルに参加していますが、ここでも子どもたちの力をいかに引き出すかということを大事にしています。子どもたちによるホタルの生息数報告やホタルクイズなどを行います。ホタルや川の中の生きものたちとの出会いを展示し、子どもたちの活動を地域の人に見てもらうことで、地域の人とつながりを深めています。
     
    子どもたちが展示発表のための準備

     
    南郷地区文化フェスティバルに展示

     
 子どもたちの発案でホタルに形取った色紙に、来館者が感想を記入

◆県内の他の地域にも学習会の講師として出向かれていますね。
(荒井さん)幼稚園、小学校、中学校などでの出前授業をはじめ、公民館・自治会などでの大人向けの講座の講師も務めます。
 幼児には、手作りの紙芝居やぬいぐるみを使ってホタルの話をします。ホタルの幼虫や水生昆虫、魚などの実物を見せて話をすると、子どもたちは目を輝かせて聴いてくれます。子ども向けにはホタルの生息環境などホタルにまつわる話を、大人向けには俳句などを織り交ぜて、文化昆虫としての話をしたり、地域の川はどのように守られてきたか、ホタルを呼び戻すには水辺の環境をどのようにしていけばよいかといった話をします。

◆20年近くもホタルと関わり、調査を継続されている原動力は何でしょうか。
(荒井さん)いろいろな人たちと出会えることや、川に入って子どもたちと一緒に楽しみ、四季折々の変化に目を向けるという喜びがあります。
 ホタルが棲みやすいのはどんな川か、ホタルが棲める川にするためにはどのように問題をクリアにしていけばよいか、20年近く川に入ってきましたが、日々新たな発見をしています。

◆これから同じような活動したいと思っている人へ、アドバイスを。
 水辺に近づかなかった人たちがホタルを観察にいくことで、水辺に対する愛着がわき、ホタルを守ろうとする気持ちや川をきれいにしたいという思いが深まります。近くの川や田んぼのあぜ道を歩いて、ホタルを探してみてください。それが地域の水辺環境を見つめ直すいい機会になります。また、親と子が一緒にホタルをみることで、親子の会話が進み家族の絆が深まったという声も聞きます。
 ホタルが棲める水辺の環境を残したいという気持ちが、草を刈ったり、川を汚さない行動につながります。さまざまな地域で拡がってほしいものです。
     
     「ホタルを守ろう」の看板設置

■□■取材者からひとこと
 大人がお膳立てして子どもはお客様といった観察会や学習会ではなく、子どもたち自身の創意工夫を重視することで、子どもたちの発想に感動し、子どもたちから力をもらうこともしばしば、とおっしゃる荒井さん。ホタルについて語る荒井さんからは、やさしい口調の中にも、川を守ろうとする熱意と、想いを行動に移すバイタリティーが感じられました。

 書籍「水とビオトープの生きものたち」(共同出版2002年3月発行)の著者の一人で、第4章「ホタルをしらべる」では、初級・中級・上級編に分けて詳しく調査方法などを記されています。
                                       (環境学習推進員 山本 悦子)