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学習プログラム 取材記録 取材日:2006/11/07
団体名・名前 A0607.日本よし笛の会   
小・中学校の授業や公民館などでよし笛の演奏を通して、環境学習に取り組んでおられる日本よし笛の会 会長 中村由紀子さんにお話を伺いました。
                     
◆よし笛の演奏を通して環境学習を実施されていますね。小学校での出前授業ではどんなことをされているのでしょうか。
(中村さん)一般的には、3つの柱でよし笛を通した学習を行っています。1つ目はよし笛の音を聴く、2つ目はヨシの役割について理解する、3つ目は「音」について考える、という内容です。
      
     ヨシの現物を用いた授業の様子

◆具体的にどのような方法で子どもたちに伝えておられるのでしょうか。
 (中村さん)授業ではまず、よし笛での演奏をします。音楽は人を優しい気持ちにしてくれます。特に、自然の中から生まれたよし笛の音色は、やさしくやわらかで人の心を癒してくれる音色です。
 つぎにこの音色を生むヨシはどのように育っていくのかを話します。
 3〜4月にでた芽は5月頃には1mになり、8月には3〜4mに成長します。9月には穂がでます。その後徐々に枯れ、12月〜2月に刈り取ります。場所によっては、切り株を焼きます。
 ペーパークラフトでヨシが芽を出すところから、どんどん背を高くして実物大の3〜4mまでのばします。
子どもたちは意外な高さに驚きます。

       
     ペーパークラフトでヨシの成長の様子を説明

 ヨシについて興味を示してきたところで、クイズをします。たとえば、ヨシが生えている地域やいつから生えていたのかなどヨシに関する○×式のクイズを5〜6問行います。ヨシが水を浄化することやヨシ原が魚の産卵に重要な役割を担っていることを理解します。
 クイズを取り入れることで、遊び感覚で楽しく学ぶことができます。ヨシへの興味が琵琶湖への関心につながります。

      
     ヨシに関してのクイズ

◆よし笛の音色をどのように環境学習とつなげておられるのですか。
(中村さん)子どもたちに、身の回りの音を無作為にあげてもらいます。これを2つに分類して黒板に書き上げていきます。子どもたちにはどのように分類しているのかは伝えませんが、書き上げていくうちに、自然界の音と人工的な音に分けていることに気づきます。
 自然界には、虫や鳥の声、風が吹く音、風が草や木を揺らす音などがあって、これらは続けて聞いていても心地よい音であること。一方、目覚まし時計やテレビ、電話などは人工的な音で、長く聞いていると耳障りな音が多いことがわかってきます。
 自然の音、特に生きものが発する音に注目し、自然の音がなくなったら、自分たちの生活はどうなるのかを考え、自然環境に対する関心を促します。

◆学校以外でのよし笛演奏にはどのようなメリットがありましたか。
(中村さん)公民館ではおもに年配の方向けの生きがい講座で実施しています。聴くだけでなく吹きたいという高齢者も多く、息が弱い人や初心者にも音が出しやすく楽器として機能の高い笛を2年前に考案しました。よし笛演奏を通して高齢者が地域で活躍する場が広がっています。
 また、よし笛を聴いた人の中にはヨシへの関心が高まり、すぐさま琵琶湖の清掃という行動に発展したというケースもあります。
    
      
     中村さんが考案された音が出やすい笛

◆最後に環境学習への思いをひとこと。
(中村さん)自然環境を守るためには、心で感じることが大切です。自然の美しさに感動することや失われていく小さな命に慈しみや悲しみの気持ちをもつことをたくさん体験し、心で感じてほしいと思います。
 心が動かないと、本当の行動にはつながらないように思います。よし笛の音がそんなことに気づいてもらえるきっかけになればすてきです。

【取材者からひとこと】
 私もはじめてよし笛を手にし、演奏させていただきました。よし笛演奏は難しいものと思いこんでいましたが、初心者にも音が出やすく工夫したというよし笛はすぐに演奏でき、その澄んだやさしい音色に魅了されてしまいました。
 よし笛での演奏が、ヨシへの関心を促し、ヨシ原から琵琶湖へと興味が広がり、自然環境の保護への思いにつながっていくことがおおいに期待できると思いました。          (環境学習推進員 山本 悦子)