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学習プログラム 取材記録 取材日:2017/08/19
プログラム名 491.下物(おろしも)ビオトープ観察会
プログラム登録者 A1702 滋賀県 琵琶湖環境部 琵琶湖政策課
目的 びわ湖のヨシ原が、その周りにくらす魚や虫、鳥たちなどたくさんの生き物たちにとって大切な場所であることを学びます。
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下物(おろしも)ビオトープ観察会
ヨシ原のいきものにふれあおう!
日時:2017年8月19日(土) 9:30-12:30
場所:琵琶湖博物館および下物ビオトープ*****************************************************************************
 前日までの不安定な天気からうって変わり、晴れ上がった夏空のもと、滋賀県琵琶湖政策課主催の下物(おろしも)ビオトープ観察会が開催されました。
 定員30名の募集に対し京都や県内各地から22名が参加し、スタッフとして琵琶湖政策課職員、草津市役所環境課、県水産課、うおの会、水資源機構などの10数名余りも加わって、盛況な観察会となりました。
 ビオトープ現地での観察会に先立ち集合場所の琵琶湖博物館内C展示室で、学芸員から琵琶湖に対するヨシ群落の機能について説明を受けました。C展示室のヨシ原のコーナーには、カヤネズミの生態展示をはじめ琵琶湖とヨシとの関係について詳しく知ることのできるディスプレイが数多くあります。特にヨシ原にすむ生物に関し本日の観察会で採集できそうなもの、魚や水生昆虫などの予備知識を得ました。その後水族展示室で琵琶湖にすむ色々な生きた淡水魚を見学した後、下物ビオトープまで徒歩で移動しました。博物館から湖岸道路を挟んだところにある下物ビオトープまでは約15分です。
 下物ビオトープは道の駅草津の近くあり、目印は手前の建物の屋根上のソーラーパネルです。観察会を始める前に県担当者・うおの会の専門家から観察会の安全に関する諸注意を聞きました。また生物の採集のコツなども教えてもらいました。気温が高いのですこし嫌がる子どももいましたが、水の中に入るための胴付き長靴を着用後、タモ網とバケツを持ってビオトープに入りました。実際にビオトープに入ってみると大人の太ももまで水につかり、胴付き長靴は必須でした。
 先ほど教えられたとおりにタモ網に向けて魚を足で追い込もうとしましたが、中々うまく行きません。どうも大きな魚たちは、回りのヨシ原の隙間に逃げ込んでしまったようでした。生き物の採集は場所を変え、2回行いました。1回目は手前のビオトープ池、2回目は道路に近い水路でした。また採集には特別な許可を得て「もんどり」も仕掛けました。1回目の場所では大きなウシガエルが1匹、2回目の場所ではこれも大きなミシシッピアカミミガメが8匹も取れました。採集を終えたあと、各自が捕獲した生き物を集めて専門家による分類・同定、詳しい解説が行われました。
 今回の観察会の結果は、在来種(国内種)5種類、外来種7種類、以下のようになりました。
 日本の魚:コイ、フナ(ニゴロブナ)、ドジョウ
 魚以外:ヒメタニシ、トノサマガエル
 外国から来た魚:ブルーギル、オオクチバス(ブラックバス)、カダヤシ
 魚以外:ミシシッピアカミミガメ、アメリカザリガニ、スクミリンゴガイ

 専門家の説明では、残念ながらこのように外来種が多く生息しているのが琵琶湖の現状で、以前は琵琶湖のどこにでも見られたメダカはカダヤシの繁殖でいなくなったのだろうとのことでした。またカダヤシは特定外来生物として飼育禁止とされていて、もって帰ることできません。「観察会が終わったらもって帰りたい」という子どもたちもいましたが、専門家の説明と親の説得であきらめていました。
 最後に全員で今回採集したコイなどの在来種を、ビオトープの元の居場所に戻しました。

 初めての下物ビオトープ観察会には、生き物大好きな子どもたち、夏休みの自由研究のテーマを求める小学生とその保護者など、様々な人たちが参加してくれました。観察会を通じて今の琵琶湖の外来種の現状を学ぶことができました。小さい子どもたちは捕獲した生き物をもって帰れないという、ちょっと悔しい体験が、将来環境に対して考える機会においてきっと役に立つと思います。

 来年も同じ「下物ビオトープ観察会」が予定されていますので、本記事をご覧になった方々は、来年の夏休みの予定に組み込まれることをお勧めします。
                                        環境学習推進員 山本藤樹
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(参考)
滋賀県琵琶湖政策課HP
URL: http://www.pref.shiga.lg.jp/d/biwako/